衝撃作。古屋兎丸が描く漫画「現代版 人間失格」を読んで生きるのが怖くなりました。

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人間が堕ちる時は一瞬なんでしょうね。

いつも「a composer」(@a_composer_info)をお読みいただきありがとうございます。

banba(@banba929)です。

昨日、新宿の漫画喫茶に数時間滞在しました。

漫画喫茶、居心地いいですよね。ドリンク飲み放題で数時間だらだらインターネットが使用できたり、漫画が読める。

備えられているパソコンも高性能のものが多く、スペックを要求されるゲームもしやすい環境になっていると感じます。

最近は寝泊まりしやすいよう長時間の利用や、深夜料金が安くなったりシャワー室の無料時間が設定されていたり。

ホテルに比べるとかなり料金が安いので、お財布には優しいですね。

僕も一時期東京に就活しに来た際は利用していました。周りからいびきが聞こえなければ寝れますよ、案外。

漫画喫茶を利用するのもかなり久しぶりで、テンション高めに漫画を読み耽ってしました。

ポプテピピックを読み終え、次に手に取った漫画がものすごかったんです。いや、ポプテピピックも結構ものすごいんですけどね。衝撃作に出会ってしまいました。

漫画家古屋兎丸が描く「人間失格」

古屋兎丸さんといえば少し前に映画化された漫画「帝一の國」の作者です。「帝一の國」は読んだことはないのですが、「あぁ、あの人か。」となる程度には知っていました。

「人間失格」も読んだことはなく、太宰治が書いた小説という認識程度でした。漫画「DEATH NOTE」や「バクマン。」最近だと「プラチナエンド」などの作画を担当されている小畑健さんが表紙を担当し、再出版された際に購入したのですが、買ったまま、いわゆる「積ん読」されたまま上京してしまいました。

原作:太宰治の文字を見、「あー、元ネタ知らないから楽しめないかもなー。」なんて手に取って見たものの、めちゃくちゃ楽しめました。楽しめたというか、昨日から「しっかり生きていこう…」と決意しました。そんなレベルで影響を受けました。

主人公は傀儡として生きた人間

画像引用元:新潮社「人間失格」1巻より

「人間失格」は漫画家・古屋兎丸さんの日常から始まります。古屋さんがネットで掲示板を見ていたところ「痛い日記見つけたお」という投稿を見つけます。気になり、そのサイトを読み進めると3枚の写真が貼られています。

画像引用元:新潮社「人間失格」1巻より

「葉蔵 6歳」「葉蔵 17歳」「葉蔵 25歳」と書かれていることから、3枚の写真に映っている男が同一人物であることがわかります。

引きつった笑顔をしていた幼少期。端正な顔立ちで綺麗な笑顔になった17歳。笑顔そのものが消え、老人のような白髪頭、憂いに満ちた表情の25歳。3枚の写真の間に何があったのか…。古屋さんはサイトを読み進めます。

始まる日記

画像引用元:新潮社「人間失格」1巻より

「恥の多い生涯を送ってきました」の文字とともに日記が始まります。そして描写は葉蔵の17歳の頃へと変わります。

画像引用元:新潮社「人間失格」1巻より

クラスメイトに「百円貸して」と頼まれ、おどけながら100円を貸す葉蔵。周りのクラスメイトの反応からとても人気者だったことがわかります。

画像引用元:新潮社「人間失格」1巻より

しかし、明るく陽気なのは彼の性格上というわけではありませんでした。彼は人に嫌われないために「明るく陽気でお茶目な葉蔵」を演じていたのです。

画像引用元:新潮社「人間失格」1巻より

そんな自分自身を彼は「道化」と呼びます。人に嫌われないよう、顔色を伺い、道化として生きた17年間を思うと切なくなります。完結まで読み終えた後、もう一度最初から読んでみましたが、彼の転落はここから始まっていたんだと思います。

この先は彼の人生が漫画で描かれていきます。なぜ彼は6歳の頃、引きつった笑顔を浮かべ、家族と写真に映っていたのか。なぜ彼は25歳にして老人のような風貌になってしまったのか。虚ろな瞳で何を考えているのか。全ての謎が解けていきます。読んでいくうちに彼、葉蔵がどうなっていくのか見届けたい気持ちになっていきました。

まとめ

なんとなく立ち寄った漫画喫茶でこんな気持ちになるとは思いもしませんでした。やはり漫画、小説、映画などのメディアには様々な世界に入り込める不思議な力があると感じました。紹介した冒頭部の先で葉蔵は様々な地獄を経験します。

彼は褒められるような人間だとはとても思えませんが、彼の振る舞いや思考には誰もが持っているであろう人間の弱さや思考を感じました。「僕もこんなことを考えてしまっていることが多々あるな、誰かに嫌われないよう考え、生きている傀儡なのかもしれない。」と自分自身を見つめ直すいいきっかけになったと思います。

この漫画は紹介した通り原作は太宰治の「人間失格」が元になっています。この漫画を読み、そちらも読むことを決めました。現在読み始めています。

小説を読むのが苦手、漫画の方が好きという方で人間失格に興味がある方は是非読んでみていただきたいと感じました。全3巻と巻数は少ないですが、内容は3冊と思えないほど濃厚でした。

始まったばかりですが、2018年で一番衝撃を受けた漫画です。堕ちた人間だからこそ感じる世界の真理のようなものや、幸福の裏側に存在するどん底などを恐ろしく感じました。気を引き締め、いきていこうと思います。

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